NYオプションカットと言う言葉をよく耳にしますが
どういう事が行われているのか？
NYオプションカット
「通貨オプション」の権利行使の最終的な〆切の時間の事です （日本時間で言うと 夏時間は23時 冬時間は24時になります）
「通貨オプション」⁇
通貨オプションとは…
あらかじめ定められた期間や期日に定められた価格で買う権利（コールオプション）・売る権利（プットオプション）を売買する取引の事です
今回の説明は
「1か月後ドル円を140円で100万ドル買う権利」とします
証券会社や銀行が この形で権利を販売し 貿易を行う企業や投資目的の金融機関などが買い手になります
このオプションの売り手は 140円以下なら手数料（オプション料）が収益になり
買い手は140円を下回った時には 権利を行使しない事が出来ます（この権利を買う時点でオプション料と言う手数料を払っているので 損失はその手数料分になります） 140円を上回ると上限は設定されていないので 権利を行使してその上昇分が収益になります
この取引で周りのプレイヤーが気にしているのは大きさです 1000本以上あると値動きに影響が出ると言われています
よく証券会社のニュースで流れて来ると思いますので気にしてみて下さい
先程の例で行くと
前日の価格が139円あたりにいると この140円に向けて上昇していくことが多く見られます
この権利の買い手はもちろん140円オーバーを狙うのですが
そこにこのオプションを狙った投機筋も入ってきます かなり前からこの情報は分かっているので139円辺りからロングポジションを徐々に仕込んでいきます
更に……
この販売元の金融機関も損失を減らすために ドル円の買いヘッジをかけて来ます
140円に近づくとリスクが高まるため 買いヘッジの割合を増やしていきます
このため この時間が近づくと上昇傾向になりやすくなります
更に〆切時間が間近になると140円の攻防は激しくなります
投機筋などの仕掛けの買い以外に ドル円に上昇の要因となる材料が出てしまうと防戦が厳しくなります
そしていつまでもショートポジションを増やすわけにもいかず 140円を破られ勝負は終了になります
ただそのような状況になりそうな時は 販売元もロングポジションを増やしヘッジが十分かけられた時は 防戦せずそのまま上げていく事もあります
そして抜かれると140円攻防のショートに期待した大口のストップを巻き込んで上抜けのスピードが加速します
この時点で売り手のショートポジションも閉じて ロングになるため更に上昇スピードが上がります
このラインを上に抜けたらそちらの方向に順張りでGO!もありです
ただその上げの要因をしっかり見ておかないと このマネーゲームの時だけの上げもあるので要注意です
為替レートは今の相場の適正価格にいようと動きます
是非 NYオプションカット大きめ 等のニュースを見かけたら こんな事が行われている可能性もあると思ってチャートを見てみて下さい
じゃあね またね💜
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